希望と裏切

次の日から俺は1日に学校で誰とも喋らない生活を送った。孤立初日は自分の席で弁当を食べた。隣では他の3人が楽しそうにお昼を過ごしていた。俺はこいつらとは違うと1人飯を早く終わらせ勉強に励んだが見せつけだけだった。
次の日、お昼に購買にパンを買いに行った。Nとあなたが歩いていたところにすれ違ってとても気まずい心境だったが、さっさとパンを買って教室に戻った。戻ると俺の席にうるさい女子が座っていた。どうやら俺の隣の席の子とご飯を食べたかったようで俺の席を借りてたようだ。席の前に行くと何故か睨みつけられそいつは自分の席に戻っていった。
そんなような日々が続いていたが、クラスのフレンドリーな女子SがLINEを追加してきた、八方美人な感じで他に話すクラスメイトもいないのでSとLINEをするようになった。学校では恥ずかしくてあんまり喋らなかったが、LINEではいつも話すようになっていて、SとのLINEだけが楽しみだった。
そんなある日、Sから「最近他の3人と喧嘩したの?」と聞かれた。Sのことは唯一信じていたので事情を説明した。Nとあなたがいい感じだから付き合ってるんじゃないか、という話まで色々と話した。

いつしかSの事が気になり始めていた。

Sは俺の味方だし、みんなに優しいしいい子だなぁと。
テスト期間が始まり部活も休みになったある日、帰りのバスを待っていると俺以外のグループの3人が楽しそうにバス停まできた。Nとあなたがいつも通り喋っていたがTさんが俺の方をチラチラと見ていた、目が合ってしばらくすると話しかけてきた。「3人とも仲直りしようよ!クラス3年間も変わらないんだからさ!」と言ってきた。
俺は冷たい視線を3人に寄越した。するとNが「お前俺達が付き合ってるとか噂してるだろ!」と言った。
俺は「してねーよ!」と返したがNは俺にスクリーンショットを見せた。それは俺とSとのLINEの会話だった。流石に言葉が出なかった、なんでこれを持ってんのか聞くことすらできなかった。あなたが嫌な目で俺を見ている。
完全に敗北した俺は何も言えぬまま帰って泣いた。

 

SのLINEブロックした。
ついでにスパムで通報してやった。
スマホを壊した。

 

テストが終わり開放されたと同時に学校を2.3日休んだ。夏休みまでもう少しだったができればもう夏休みまで休みたかったが親が心配していたので行くことにした。2.3日ぶりの学校だが、もう教室に俺の居場所はなかった。元々なかったようなものだけど…
教室で飯食べようとするとまたうるさい女が俺の席に座っていた。俺のいなかった2.3日楽しく食ってたんだろうなって思うとぶち壊してやりたくなった俺は、「どけよ!」怒鳴ったが、女は睨みながら小声で「…くんなよ」と言ったのがわかった。怒鳴って強気に出ていた俺だが心はもうボキボキに折れていた今にも泣き出したいぐらいだった。
抜け殻のような生活を送って部活に通ってボロボロで毎日過ごした。部活が忙しくなり、好きな絵も描けなくて自由すらなくなった。